DHA EPAと記憶力

DHA EPAと記憶力

DHA&EPAの記憶力

DHA、EPAが持つ機能のうち「頭がよくなる」機能については特に高い関心が集まっています。そのきっかけは、英国の栄養生化学者クロフォード博士の1989年の発表でした。博士は著書の中で「日本の子供の知能指数が欧米の子どもに比べて高いのは、魚をよく食べることが理由の一つである」と言及しました。

 

 

クロフォード博士の発表以来、DHA・EPAに一気に注目が集まり、世界中で研究が盛んに行われることになったんですよ。


 

研究結果のひとつとして、DHAとEPAとでは脳内への分布に差があることが分かりました。DHAは血液脳関門を通過して脳内に入り、脳内の細胞膜に豊富に含まれます。EPAは血液脳関門で引っかかり脳内には入れません。脳細胞の脂肪にはDHAは平均10%含まれており、特に記憶学習機能を持つ海馬という部位ではDHAの比率は20%以上になります。
このことからDHAが記憶学習機能に関係していることが考えられました。
マウスやラットを用いた動物実験では、魚油またはDHAの投与群で記憶・学習能力が高いという結果が多くの研究機関より報告されています。

 

ヒトにおいてもDHAの記憶力に対する影響が数多く研究されています。オックスフォード大学の研究グループによる観察研究では、読み書き能力は標準より劣るものの他の能力は標準的な7-9歳の児童493名について、血液検査と読解力・記憶力のテストを行いました。
その結果、DHA濃度が低いことと読解力や記憶力が低いことに有意な関連性が認められました。
また、マッセイ大学の研究グループによるRCT研究では、18‐45歳の健康な成人でDHA摂取量が少ない176名に対してDHA1.16g/日または対照薬を6か月投与してコンピューター認知試験を行ったところ、DHA投与で記憶と記憶反応時間を改善することが示されました。

 

このようにDHAが脳機能改善効果を示すのには、いくつかの作用機序が関わっています。


DHAは脳神経細胞膜の主要な構成成分であり、細胞膜の流動性を増すため神経細胞同士の情報伝達を行う樹状突起を形成しやすくすることもそのひとつです。
そのほかにも、脳内で神経細胞の成長や分化を促進するNGF(神経成長因子)の産生量を増加させる作用や、記憶・学習に関係するNMDA型グルタミン受容体の応答を促進して海馬の長期増強を強める作用が、動物実験から示されています。

 

また、DHAの抗酸化作用により活性酸素等による酸化ストレスから神経細胞を保護する作用もあると考えられています。

 

DHA&EPAの記憶力についてさらに分かりやすく解説しています。DHA・EPAの摂取で記憶力を高める

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