DHA・EPA効果

DHA EPAの違いとは

DHAとEPAの違いについて

DHAとEPAは脂質の仲間で、その中でもオメガ3系不飽和脂肪酸と呼ばれるグループに属しています。同じグループに属するだけあって、この2つの成分には共通点も多くありますが、その一方で相違点も存在します。

 

数ある相違点のうち最も基本的な違いは分子構造の違いです。脂肪酸であるDHAとEPAは、酢酸に炭素原子が直鎖状につながった構造をしています。さらに不飽和脂肪酸であるため、直鎖状の炭素原子同士の結合の中に不飽和結合を含みます。DHA、EPAは正式名称をドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸と言いますが、ドコサ=22、ヘキサ=6、エン=二重結合、エイコサ=20、ペンタ=20を意味しています。この名称はそのまま分子構造を表していて、DHAは炭素原子が22個、二重結合を6個含んだ不飽和脂肪酸であり、EPAは炭素原子が20個、二重結合を5個含んだ不飽和脂肪酸なのです。

 

DHA・EPAの作用については、違いが明らかになっているものもありますが、そうでない場合も多々あります。もともとオメガ3系脂肪酸の研究は、魚の摂取量の比較や魚油の投与という形で始まったため、このふたつの脂肪酸をひっくるめての作用を検討したものが多かったという経緯によります。
1980年代には青魚から高純度のEPAを精製する技術が確立され、EPAの研究が進みました。DHAは精製コストが高額なため単独での研究はなかなか困難でしたが、1990年代にDHAの精製技術が確立され、徐々にEPAとDHAの作用の違いも明らかになってきています。

 

DHAとEPAの最も大きな違いは、体内での分布状況です。DHA、EPAともに細胞膜の原料となるので、体内に広く分布しています。DHAは脳や網膜、精巣でその比率が特に高くなっていて、EPAはこの部位にほとんど存在しません。

 

この分布の違いは作用の違いとなっても現れてきます。記憶学習力の増強や、認知症予防など脳の機能に関する作用は、脳に多く存在しているDHAの効果です。同様に視力の向上や加齢性黄斑変性の予防についても、網膜に多く存在するDHAの作用と言われています。

 

一方で、アラキドン酸カスケードに対する拮抗作用はEPAの方が強く現れます。アラキドン酸カスケードが関与している生体内の反応には、炎症、アレルギー、血小板凝集などがあり、これらに対する効果はEPAが主体であると考えられます。また作用機序は明らかではありませんが、うつに対する効果もEPAが主であるとの研究結果が出ています。

 


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