認知症の予防・改善にDHAとEPAが効果的

  • 認知症が増えてきた

 近年、認知症の患者が増えていることが社会問題となっています。なぜ認知症の患者が増えたかと言えば、それは単純に長生きをするお年寄りが増えたからです。医学や薬学の進歩によって誰もが長生きできるようになりましたが、その一方で認知症の患者が増えているのです。

 

 認知症には、以下の2つのタイプがあります。

◆脳血管型の認知症
 これは、動脈硬化が進んだ結果脳内の血管が切れたり、脳梗塞が引き起こされて脳細胞が死滅することによる認知症です。

 

◆アルツハイマー型の認知症
 これは、まだ原因が不明の認知症です。原因が特定できないままに脳の細胞が委縮していくというものであり、特に脳内で記憶をつかさどる海馬に障害が起こり、認知症が引き起こされます。

 

 これらの2種類の認知症に効果的とされているのが、DHAとEPAです。特に、若者と高齢者の脳を調べたとき、高齢者の方が明らかにDHAの量が少ないことが分かっています。そのため、DHAを摂取することによって認知症が予防・改善できるのではないかと考えられています。

 

  • 認知症にDHAとEPAが効果的なわけ

 DHAとEPAは、脳血管型とアルツハイマー型の両方の認知症に効果があるとされています。

 

 まず脳血管型ですが、これは脳内で血管障害が起きて脳細胞が破壊された結果として、認知症が進行します。そのため、予防・改善のためには脳の血行を良くするのが効果的となりますが、DHAとEPAには血液をサラサラにする効果があるため、認知症を予防・改善することが出来るのです。

 

 次にアルツハイマー型ですが、アルツハイマー型の認知症が起こった脳を調べてみたところ、本来DHAが集中して存在するはずの海馬に、健常者の半分以下のDHAしか存在しないことが分かりました。このことによって神経細胞の情報伝達がスムーズにいかなくなり、記憶機能が低下してしまうのです。そこで、DHAを摂取して脳に送り込むことで、脳細胞を活性化させてアルツハイマー型の認知症を予防できるのではないか、と考えられています。