うつ病は物忘れも引き起こす

  • うつ病と物忘れ

 現代病ともいえるうつ病。患者数は年々増加傾向にあり、社会問題として取り上げられることもあります。

 

 うつ病と聞くと、落ち込む、すべてのことが楽しくない、死にたくなるなどの感情を恒常的に抱く疾患というイメージが強いものですが、うつ病はそれに付随して様々な症状を呈します。例えば、うつ病から物忘れが引き起こされることは良くあることです。

 

 筆者もうつ病の経験者なのでよくわかるのですが、うつ病になると頭の回転が鈍くなります。これは、うつ病になると無気力や思考停止といった症状がみられることからも良くなります。実際に、うつ病患者の脳内では神経伝達物質が減少し、頭の回転が鈍くなるのです。うつ病の人をみるとぼーっとしているように見えますが、あのぼーっとしているのは頭の回転が鈍っているからであり、いわば寝起きの状態に似ているともいえます。

 

 頭の回転が鈍ると、当然ながら記憶力も低下します。通常の物忘れの特徴は、昔のことではなく最近のことを忘れるということにあります。例えば、認知症の高齢者がごはんを食べることを忘れるというようなものです。これに対して、うつ病の物忘れはもっと全体的に忘れる傾向が強いです。筆者自身、うつ病のピークの時にはお風呂に入ったかどうか思い出せないということがありました。

 

  • 若い人も注意すべき

 通常の物忘れは加齢とともに起こることが多いのですが、うつ病は年齢によって罹患率が左右されないため、若い人でもうつ病による物忘れは十分に起こり得るといえます。10代の若い人でも起こる可能性があるのです。ちなみに、筆者がうつ病による物忘れを体験したのは24〜25歳の頃でした。

 

 ストレスを発散してうつ病を改善していくことができればよいのですが、排除することが出来ないストレスが身近にあるような場合には、なかなかそうもいかないでしょう。その様なときには、例えばDHAなどの精神を安定させ頭の回転を改善する栄養素を摂取するなどの取り組みが効果的となってきます。