DHA EPA 動脈硬化の予防効果とは

日本人の死因の2位と3位を占める心疾患、脳血管疾患において、その大きな原因のひとつは動脈硬化です。EPA、DHAには動脈硬化の予防効果があります。

 

EPAやDHAが注目されるようになったきっかけは、1970年代に発表された疫学調査でした。イヌイットとデンマーク系白人の心血管系疾患による死亡率と食事・栄養を比較したところ、イヌイットでは心血管系疾患による死亡率が白人に比べて非常に低いこと、EPAの血中濃度が白人にくらべ高いことが分かりました。このことからEPAの摂取により心血管系疾患を予防できる可能性が示唆されたのです。

 

 

その後も多数の研究や調査が行われ、DHA・EPAが心血管系疾患に対して予防効果を発揮するエビデンスが集積しました。消費者庁の「食品の機能評価モデル事業」(2014年)では、EPA・DHAの心血管疾患リスク低減に対する機能は、最高のAランク(機能性について明確で十分な根拠がある)と評価されています。


 

動脈硬化性疾患の発症機序は次のように説明されます。傷ついた血管壁にLDLが入り込むと酸化LDLが生じます。酸化LDLは身体にとっては異物なので免疫細胞のマクロファージが血管壁に入り込み、酸化LDLを取り込んで炎症反応が生じます。
その結果、血管壁には酸化LDLに含まれていたコレステロールや脂肪が柔らかい沈着物となってたまり、血管の内腔側に膨らんだこぶ状になります。この柔らかいこぶが破れると、止血のため血小板やフィブリンが集まって血栓を生じ、血栓で血管が閉塞して血流が途絶えると心筋梗塞が起こります。また、血栓が血流にのって脳などに運ばれ、細い動脈を塞ぐことで脳梗塞などを起こすこともあります

 

DHA・EPAの心血管系疾患予防効果は、トリグリセリド低下による脂質異常の改善、炎症反応の抑制、血小板凝集の抑制、赤血球の変形能亢進による血流の改善等の多彩な作用が関係しています。
これらの作用のうち炎症反応および血小板凝集の抑制作用は、EPAのアラキドン酸カスケードに対する拮抗作用で、炎症反応や血小板凝集作用を有するエイコノサイドの生成が阻害されることで生じます。赤血球変形能の亢進は、赤血球膜内のEPA 濃度が上がり、赤血球膜の流動性が高まることによります。

 

動脈硬化の予防!?DHA EPA 効果とは関連ページ

DHA EPA コレステロール
人気のDHA・EPAサプリを徹底比較!料金比較やDHA・EPA含有量、他の成分配合など詳しくまとめました。DHA・EPAサプリを選ぶ基準にどうぞ。
DHA EPA 美容効果の働きとは
DHA・EPAは美容に良い働きがあるのか。DHA・EPAが肌に影響を与える理由について
糖尿病の改善・予防にDHA EPA
糖尿病とはどんな病気なのか。DHA EPA が糖尿病にどんな働きをするのか。まとめました。
痛風とDHA EPA
痛風の原因、痛風とDHA EPAについて詳しく解説
血糖値を下げる!?DHA EPA
DHA EPAは血糖値を下げる効果はあるのでしょうか?
DHA EPAは血栓に良い効果を与える!?
DHA EPAと血栓についてです。青魚を主食としている先住民イヌイットの健康効果を知ればDHA EPAが血栓に働くのか知ることができます。
DHA EPA 血液サラサラ
DHA EPAに血液サラサラ効果はあるのか
DHA EPA 視力の影響
DHA EPAは目や視力にどのような影響を与えるのか、有効に作用するのかを掲載。また加齢性黄斑変性についても載せていますで参考に。
DHA EPA と筋肉アップについて
DHA EPAは筋肉アップに役立つのでしょうか。
DHA EPA と沈黙の臓器【肝臓】
DHA・EPAと肝臓の機能についてです。肝臓は沈黙の臓器と言われるほど自覚症状がないので意識して大切にしましょう